ピケティのブームは過ぎてきたかもしれませんが、ちょっと思ったことを。
ピケティの21世紀の資本が2014年12月に発売され、その後、ピケティが来日したことで、日本でもちょっとしたブームになりました。
テレビや経済雑誌でピケティ特集があり、わたしの目にも触れました。「資本論」からよくわかっていないので、何がそんなにすごいのか、自分にどう関係するかもわかりません。
だいたいこんなこと?
ピケティのすべてを理解することはできないが、繰り返し言っていることをまとめると・・・
r>g(資本収益率>経済成長率)
労働による所得よりも、資産を持つことによる所得(株の配当金や不動産)の伸び率の方が高い。
所得の格差は広がっている
近年、総所得に占める上位層の割合が増えていること。特に上位1%の伸びが大きい。
具体的な数字ははっきり覚えていないが、上位所得者の10%が総所得の50を占めている。さらに上位所得者の1%が総所得の25%を占めているといったようなことです。
特にアメリカでこの格差が顕著であり、投資銀行などで何十億と稼いでいる人が増えていることも要因の一つであると。
日本でも同じように格差の話題があがっています。
アメリカほどの格差はないが、中間層が減ってきて、低所得者が増えているというのが実感です。
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それでは、どうすればいいか?
ピケティの解決策として、
「資産に対する課税を高くする」
というものがあります。
これに対しては、
「確かに課税することにより、格差は小さくなるが、全体のパイも小さくなり、低所得者はますます貧しくなる」
という反論がでています。
世の中には生まれたときから裕福であり、高い教育を得ることができ不公平な社会かもしれません。
しかし、忘れてはいけません。
「富=幸せ」
ではないということを。
安定した高い給料をもらうために、塾に通い、一流大学に入り、一流企業に就職する。
少しの富は得たかもしれませんが、幸せとは程遠いサラリーマンも溢れかえっています。
世界の幸福度ランキングでは、北欧が上位、アメリカは23位、日本は90位
日本の幸福度ランキングでは、北陸が上位、東京は38位
という調査結果があります。所得が高いはずのアメリカ、日本(東京)がこんなにもラインキングで低いのです。
今回のピケティブームで、「 金持ち父さん貧乏父さん」ほどのインパクトはありませんが、投資(株、FX、不動産)をしたり、起業する人を考える人が増えるかもしれません。
実際に、ピケティを持ち上げ、個人でも資産運用しようという声が聞こえてきます。
もちろん資産運用は重要です。ただ富が目的としてはいつまでも幸せにはなれない気がします。
ピケティの本は量が多い(728ページ)ので、読むならこちらをおススメします。